「キャンピングカーの運転って、やっぱり難しいですか?」
この記事では、レンタルで人気の高いキャブコン(トラックをベースに居住空間を架装したタイプ。運転席の上にベッドが張り出した形が特徴)の運転について解説します。
レンタル店への取材で返ってきた答えは、「運転自体はすぐ慣れる。ただし、普通車と違う危険箇所を知っているかどうかで結果が変わる」でした。
事故が起きる場所はだいたい決まっています。キャンピングカーマップ掲載の複数のレンタル店が貸出前に必ず伝えている注意点を、事故の多い順にまとめます。必要な免許の話は普通免許で運転できる?、当日の説明の流れは当日の流れをご覧ください。
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キャブコンを扱う店舗が、貸出時に最初に、そして一番強く伝えているのが速度は80km/hまでという点です。
理由は2つあります。
高速道路で流れに乗ろうとして速度が上がりがちですが、80km/hを上限として走る。これがキャンピングカー運転の常識です。
取材した店舗が「よくある事故」として最初に挙げたのがバック時の接触です。原因は車の形にあります。
キャブコンはオーバーハング(後輪より後ろに伸びている車体部分)が長い車です。そのため、コンビニのタイヤ止めに気をつけていても、タイヤが止まる前に車体の後端が壁に当たることがあります。
普通車の感覚で「タイヤ止めまで下がれば大丈夫」と思うのが落とし穴です。バックするときは後端の位置を意識し、可能なら同乗者に降りて見てもらうのが確実です。
もう1つ多いのが左折時に内輪差でこする事故です。内輪差とは、曲がるときに後輪が前輪より内側を通ることで、車が長いほど差が大きくなります。狭い交差点や駐車場の出入口で、左後方の側面を電柱やガードレールにこすってしまうパターンです。
対策は「大きく回る」の一言に尽きます。普段の運転よりも意識して大回りし、後輪が縁石や電柱に近づかない軌道をとる。理屈より、この「いつもより大きく」という感覚を身につけることが大事です。
キャブコンは背が高く、さらに運転席の真上にバンク(前方に張り出した部分。ベッドになっていることが多い)があります。普段は気にしない低い場所に、このバンクや屋根が引っかかります。取材した店舗が挙げた具体例はこちらです。
とくにドライブスルーはほぼ利用できないと考えてください。「ちょっと寄るだけ」の場所ほど上を見る習慣がなく、事故が起きやすい場所です。受け取り時に自分の車の高さを聞いて、数字で覚えておきましょう。
橋の上・トンネルの出口・谷に架かる橋。高速道路にはこうした横風の強い場所が多くあります。
キャンピングカーは車重が重く、重心が高いため、横風の影響を受けやすい車です。速度が出ているとカーブでも危険です。
対処はシンプルで、あおられたら速度を落とす。急ハンドルは切らない。この2つです。
実際のお客さんの声としても、「運転自体はすぐ慣れたが、風が強いときは不安だった」という話が多いそうです。橋の上で速度制限が60km/hでも、風が強い日は50km/h以下に落として走る、というお客さんもいます。これが正解です。
取材した店舗では、これらの注意点を貸出前に説明しているおかげで、事故は年に数件と少ないそうです。一方で、説明が十分でない店舗ではもっと多いケースもあると聞きます。危険な場所を事前に知り、そこを意識して運転する。これが一番効く対策です。
ゴールデンウィークなどの繁忙期には、レンタルキャンピングカーの横転事故が毎年のようにニュースになります。速度・横風・急ハンドルの3つが重なると起きる事故です。この記事の内容を頭に入れておくだけで、避けられる確率は大きく上がります。
免許を取ったばかりの人の運転を認めない、あるいは運転経験2年以上といった条件を設けている店舗が多い印象です。運転を交代する予定の同乗者も含めて、予約前に店舗の条件を確認してください。
出発直前、取材した店舗が必ずかける言葉は「まずはゆっくり走ってください」です。最初の数キロをゆっくり走れば、車幅とブレーキの感覚はつかめます。
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この記事は、キャンピングカーマップ掲載の複数のキャンピングカーレンタル店への取材をもとに、キャンピングカーマップ編集部が作成しました。バンコンや軽キャンパーなど他のタイプは車体の大きさが異なるため注意点も変わります。車両の特性や条件は店舗・車両により異なります。